3歳男児と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか?
わんぱく?
元気?
わがまま?
好き嫌いが多い?
大丈夫だ。全部合ってる。
そんな権能を兼ね備えた全知全能のわがままわんぱく神である3歳男児と2人でキャンプへ行ったら、修羅の先に幸福の国が見えたため、そのための掟を皆さんと共有したい。
3歳男児との親子2人キャンプのキッカケ
キッカケは2つ。まず1つ目は、Twitterでフォローしているマロさんの「5歳児と二人でワンオペキャンプに行く際の13の注意点」を読んだこと。
この記事を読む前から子どもと2人でキャンプへ行くこと自体は興味はあったのですが、読んで少し震えました。5歳の娘さんでも大変なのかと…うち3歳息子なんですが…と。
しかし、読んでいくうちに2人で行く怖さよりも「行ってみたい感」が強くなっていきます。
ここで2つ目のキッカケとして、妻が妊娠後期で冬のキャンプに行くのが難しくなってきました。そんなこんなでキャンプ行きたいなぁと子どもと話していたら、平日起き抜けに「キャンプ行きたい!」と毎日言い出すようになり、キャンプの魔物に囚われ始めたため、一大決心して行くことに決めたのです。
15の掟
ここからは、3歳(またはその付近の歳の)男児とキャンプへ行こうとしているあなたを、修羅の先の幸福の国へ導く15の掟を共有したい。心して聞いてくれ。
片道1時間30分以内のキャンプ場にしておけ
悪い事は言わない。近場にしとき。
3歳男児との2人キャンプは、大人の体力を激しく消耗する。気分良くいてもらいたいので、普段は渋る肩車なども積極的にすることになる。
特に冬キャンプなどは、テント内の子どもが寒がっていないか気が気でなくてよく寝られない。翌日帰るころにはかなり体力を消耗しているので、2時間半も車を運転して帰宅するなんてムリ。ムリムリ。
悪い方は言わん。近場にしとき。
テントは設営が簡単なものにしておけ
2ルームテント?馬鹿野郎!ワンタッチテントだワンタッチテント!または設営が簡単なテントにしておけ!
3歳男児にとっては、設営なんてどうでも良い。虫探す→お菓子食べたい→無作為にペグ打ちたい→土遊びしたいの無限ループ。こんなわんぱく神に付き合いながら2ルームテントなんてまず建てられません。
あれだけ気に入ってるColemanの4Sワイド2ルームカーブも、2人キャンプではお預けです。

今回はBearsRockのワンタッチテントを張りました。設営は5分くらいで終わるので楽々です。タープを使ったエセ小川張りも、子どもを見つつギリギリいけました。
電源サイトにしておけ
真夏でも無い限り、キャンプ場の夜は寒い。
3歳男児は寝る時もわんぱく神。その上すぐ風邪ひく。いくらシュラフを掛けても「蹴っては寒くなる」の繰り返しで暖かくしようとしてもなかなかできない。かと言って、危ないので薪ストーブやマイ暖などで暖めることもムリ。そうなると電源サイトでセラミックヒーター+電気毛布で暖めて寝るしか手はない。
今回の様子はこんな感じ↓。
もちろんポータブル電源を持って行くのもあり。
どうしても電源サイトが難しい場合は、ホッカイロや湯たんぽなどを駆使してとにかく子どもを寒がらせないようにしよう。
あとは、こんな感じのスリーパーもオススメ↓。
カップ麺を活用しまくれ
子ども2人キャンプに限りませんが、だいたいのキャンプのチェックインは昼13時。スタンレーのクラシック真空ボトルなどを利用し、家でお湯を沸かして持っていきましょう。

着いたら椅子とテーブルだけ出して、即カップ麺。これで子どもがお腹すいて泣く、設営が進まない、みたいな地獄は避けられます。ちなみにうちの子はアンパンマンカップラーメンがあれば大満足。
ほかにはポケモンヌードルなど、子どもが好きなカップ麺を把握して何個か持っていきましょう。
酒はほどほどにしておけ
子どもの命を野に晒して丸一日過ごすわけなので、酒は控える方が賢明でしょう。今回私はそこそこ飲みましたが、子どもを野に晒している責任感からなのかまったく酔いませんでした。
食材は下ごしらえをしてから持っていけ
3歳男児2人きりキャンプで料理なんてできると思ってはいけません。今回うちは事前に準備する時間が全然取れなかったため、料理の下ごしらえを全くすることなく現地へ赴きました。
包丁で人参を切ろうとしようものなら、「ぼくもやるー!」などと言いながら手をぶった斬りそうになる事件も起きかけましたが、なんとか怪我なくキャンプを終えることができました。その時「次回は必ず全て下ごしらえして、キャンプ場ではナイフは出さずにおこう」と心に決めたのです。
調味料は振れ幅広めに持っていけ
今回、子どもに食べたいものを確認したら「ハヤシライス!」とリクエストがあったので、牛肉と玉ねぎと人参とハヤシライフのルーを持っていきました。その後何度も、「キャンプで食べたいものはハヤシライスだよね?」と聞いては「うん!」を繰り返したわけです。
で、当日。近所の神社に参拝し、「じゃー帰ってハヤシライス食べよっか!」と話したところ、「ハヤシライス嫌だ!」と言われました。おい。
恐る恐る何を食べたいか聞いてみたところ、「牛丼!」と。幸い使う食材が似通っていたため、余分に持っていた出汁醤油や砂糖などを駆使して牛丼に予定をチェンジ。これがハヤシライス用の調味料だけしか持っていかなかったらと考えるとゾッとします。
肉や魚などの生ものはたくさん持っていけないけれど、野菜や調味料、カレールゥやシチュールゥなどは色々持っていくと、3歳男児得意の「食べたいもの直前チェンジ」に対応できるかと思います。
卵は持っていくな
これはうちだけかもしれません。何にでも使えると思い、卵を2個ほど持っていきました。忘れていたのです、うちの子は卵を割って混ぜるのが大好きだと。
見つかった瞬間、「割りたい!混ぜたい!」とはじまってしまいました。
で、割って混ぜさせていたところ…シュラフと毛布に盛大にこぼしました。
卵に限らず、子どもが好きな調理器具や食材などを扱う時は気をつけましょう。
周りに楽しめる場所があるところにしておけ
大人のキャンプは、焚き火を眺め、ランタンを眺め、星を眺めながら酒を傾ける…これで大満足なんですが、子どもはそうはいきません。とにかく遊びたい。
というわけで、近くに遊ぶ場所がある場所の方が間違い無いでしょう。
うちは神社が大好きな激渋3歳児なので、近くに大きな神社が有れば大満足でした。
動物園、テーマパーク、釣り堀など、子どもが好きなアクティビティがある場所を中心に選びましょう。
虫かごと虫取り網は持っていけ
3歳男児はとにかく虫が好き。虫かごと虫取り網があれば、割と無限に遊べると思います。必須アイテム。
子どものおもちゃは何かしら持っていけ
テントの中に入って遊べるおもちゃも必須。うちの場合は、絵本や図鑑やプラレール。キャンプ場で無くしたら悲惨なので、忘れ物チェックは怠るべからず。
ハンマーは2つ、ペグは多めに持っていけ
子どもはなぜかペグを打つ大人が羨ましいみたいです。ペグを打っていると高確率で「僕もやるー!」と言い出し、設営が止まります。
今回はハンマーを1つしか持っていかなかったのですが、次回は必ずハンマーを2つ持っていこうと心に決めました。
なお、マロさんのブログによると、子どもは大人が打っているペグを打ちたがるようなので、子どもによってはこの対策は全くの無駄なのかもしれない。
子ども用のランタンを準備しておけ
子どもはランタンも好きである。子どもに持たせる為のランタンを安くても1つ用意しておくと、トイレなども嫌がらずに行くしご満悦の様子。
ちなみにうちでは、ニューアコで購入したかわいいNACランタンを持たせることが多い↓。
なお、こんな感じ↓のヘッドライトなんかも子どもにはウケる。オススメ。
ジュースやおやつは余分に持っていけ
わんぱくすぎたりわがまま連発でどうにもならなくなったらお菓子で黙らせろ。3歳男児は大概お菓子で黙る。
なお、お菓子は全部公開するのは微妙。3歳男児に手の内はすべて明かしてはならない。
朝はパン!パンパパン!
女優松下由樹もこう言っています。朝はパン!パンパパン!↓
設営も大変ですが、もっと大変なのは撤収。朝はとにかく時間がねぇ。その状況でホットサンドなんぞ言語道断、酔狂の極みである。
今回はこんな素敵な朝食↓を作ってみたが、まぁ食べない。クソ…!食えや…ッ!
しかし怒ってはいけない。3歳男児とはそういう生き物である。凝ったものは食わねぇ。とにかく子どもの好きな、いつも食べているパンだ。パンを持っていきなさい。
制約は多いけど楽しいよ
とまぁ一部ふざけ気味に書いた記事ですが、子どもとのキャンプは大変さもある反面クッソ楽しかった。
火を怖がりながらも火吹き棒で息を吹く姿や思いの外晩御飯をたくさん食べる姿や虫をとってはしゃぐ姿など。それを野外で楽しめるのは親として純粋に尊いし、野外の一晩を子どもと、パパorママと生き抜いたことでちょっとした絆が生まれたようにも感じる。
子どもとの2人キャンプはちょっと怖いなぁ…と尻込みしている、この記事を読んでいるアナタ。ちょっとした修羅の先に尊い幸せな世界が待っているので、是非行ってみてはいかがだろうか。
その時は、話半分でこのブログをご参考にして頂けたら嬉しいです。
ではまた〜。
■こちらもどうぞ
参考にさせていただいたマロさんのブログ






コメント
[…] さて、先日3歳男児と2人キャンプという記事を書きましたが、この際に行ったキャンプ場が茨城県神栖市にある日川浜(にっかわはま)オートキャンプ場という場所でした。 […]