キャンパーの1つの憧れといえばダッチオーブン。間違いありません。
かくいう私は、当初は「ダッチオーブン?重くてどうなの…?」と思っていたのですが、使ってみたらやはり良かったのでみなさまにもお伝えします。
なお、この記事はダッチオーブンそのものについても執筆しており、割と長いです。
SOTOのステンレスダッチオーブンのレビューだけ見たい方はこちらへ飛んでください。
ダッチオーブンを買うに至った経緯
さて、当初はただ重いだけなんじゃないの…?と、あまり興味が無かったダッチオーブン。なぜ買うことになったかというと。
・冬キャンプではもつ鍋をやるので、大きめな鍋が欲しかった
・大きめな鍋を買うとなると数千円はする
・そこまで払うならダッチオーブンってどうなの?
・なんだ良く調べたらダッチオーブンてメリットだらけじゃん
という思考の流れで買うに至りました。
実際は、数千円で買える鉄製ではなく20,000円ほどのステンレス製にしたわけですが、その理由は後述します。
ダッチオーブンってなんだい?
そもそもキャンプに興味が無い人からしたらどういうものかもわかりづらいかもしれません。Wikipediaから拾ってみました↓。
ダッチオーブン(英語: Dutch oven)は、分厚い金属製の蓋つき鍋のうち、蓋に炭火を載せられるようにしたものの名称である。
Wikipediaより引用
とにかく分厚くて、蓋に炭火を乗せられるのがダッチオーブンの条件です。下から焚火やコンロで火をかけつつ、蓋に炭火を乗せることで、上からも炭火で火を入れることができるのがダッチオーブンの大きなメリットです。
ダッチオーブンのメリット
ダッチオーブンでは、以下のような料理が可能です。
・煮込み料理(無水料理)
・オーブン料理
・燻製 など
これらを作る上で、ダッチオーブンにはとても大きな特徴があります。
ウォーターシール交換
一つ目がウォーターシール効果。水封効果ともいいます。
ダッチオーブンは蓋がめちゃくちゃ重くて蓋と鍋との密着度がとても高いのですね。
加えて、煮込み料理などで鍋内で水蒸気が発生して飽和すると、蓋と鍋が水蒸気によってピッタリ密着します。これがウォーターシール効果。
圧力鍋とまではいかないのですが、鍋の中は低圧ながら完全に密閉された状態となり、火の周りがめちゃくちゃ良くなります。
キャンプでハッシュドビーフを作った際、蓋をしていたら、火がとても弱くても鍋の中はグツグツ煮えていました。すごい。
オーブン
蓋に炭火を乗せて上からも加熱できることにより、鍋内は天然のオーブン状態になります。鳥料理などでも皮がパリッと仕上がります。大きめサイズのダッチオーブンなら丸鷄のローストチキンなども可能。まさにキャンパーの夢ですね。
サイズの選び方
サイズは、8インチ、10インチ、12インチが主流です。実際に店頭で8インチと10インチを見ましたが、8インチだと小さすぎる印象。(主観です)
大まかな選び方は下記の通り。
・8インチ:2人キャンプなら余裕。
・10インチ:4人家族で鍋をやっても余裕の大きさ。カレーや煮物など、どんな料理にも対応できそうな大きさ。丸鷄ローストチキンは小型の鷄ならいけそう。
・12インチ:グループキャンプなどにオススメ。大型の丸鷄ローストチキンも余裕。ピザも良いサイズで焼ける。
新富士バーナー公式HPより引用
我が家は3人家族ですが、2グループくらいでキャンプに行く可能性もあり、なおかつ自宅では結構大量の角煮を作ったりすることもあるので、10インチを選択。
素材の選び方 鉄orステンレスor黒皮鉄板orアルミ
一昔前は、ダッチオーブンといえば鉄一択でした。最近では、鉄の他にステンレス、黒皮鉄板、アルミニウム合金などの素材が使われたダッチオーブンが発売されています。
▼鉄製のダッチオーブン
■メリット
・価格が安い
・使えば使うほど味が出る
■デメリット
・手入れが大変
・洗剤で洗えない
・料理を作り置きすると鍋が錆び料理にも溶ける
・割れやすい
1番スタンダードでよく見るダッチオーブンですね。
鉄製なので、錆が1番の大敵です。料理を作って作り置きしておくなどの用途に向きません。
使えば使うだけ黒光りしていき、味が出てくるとも聞きます。ブラックポットなどと呼ばれるみたいですね。
育てる楽しさがあるので、メンテが好きで加齢と共にダッチオーブンを脇に人生を送りたい人にオススメ。
キャンプで酒に酔ってもうどうでも良くなって寝てしまう人には向きません。
ニトリだと驚異の1518円。安すぎ。
▼ステンレスのダッチオーブン
■メリット
・手入れが楽
・鍋自体が冷めづらいため料理も冷めづらい
・割れにくい
・洗剤でガシガシ洗える
・IH対応なので、オール電化の家庭でも使える
■デメリット
・価格が高い
・育てる楽しみがない
私が買ったのはコチラ。なんといってもメンテナンスフリー!キャンプに行って酒を飲むと、全てが嫌になって寝てしまうことが多々あるため、料理を入れたまま鍋を一晩置きっぱなしにできるのは大きいです。
育てる楽しみを得たい人には向きません。
▼黒皮鉄板のダッチオーブン
■メリット
・メンテナンスが楽(鉄<黒皮鉄板<ステンレス)
・洗剤や金たわしで洗える
・割れにくい
■デメリット
・価格がやや高い
・使った後に油を塗っておくなど、最低限のメンテは必要
これがハイブリットか…鉄は鉄でも、表面を1,200℃で加熱して表面に酸化鉄を纏わせた鉄のダッチオーブン。
ナイフでもよくやる黒サビ加工に似た感じですかね。表面を酸化させることにより、鉄の大敵である赤サビを防止するというもの。
鉄製より少し高いものの、鉄の弱点であった割れやすさと赤サビを克服した夢のようなダッチオーブン。使用後はちゃんと洗剤で洗って油を塗って保管です。
▼アルミニウム合金のダッチオーブン
■メリット
・軽い(らしい)
■デメリット
・空焚きすると溶けて穴が開く
これは調べてて初めて知りました。アルミのダッチオーブンがあるんですね。
ダッチオーブンはどれもめちゃくちゃ重いので、軽いのは良さそうです。ラインナップを見ると6インチのものしか無さそうなので、ソロキャンなどで使う人にはよさそう。なお、屋外専用みたいです。
空焚き厳禁とのことなので、燻製などをやるのはやめたほうがよさそうですね。
我が家が選んだもの
大まかにメリットデメリットはこんな感じです。
うちは基本的にズボラなので、夜鍋物なんかをダッチオーブンでやることを想定してみるとメンテナンスフリーなもの一択になります。
酒に酔い、鍋をダッチオーブン内に入れたまま成り行きで寝てしまう未来が簡単に予想がついたわけですね。寝る前にダッチオーブンを洗って、油をつけて保管 なんて絶対無理です。
というわけで、素材はステンレス一択となり、SOTOのダッチオーブンを選びました。
SOTO ステンレスダッチオーブン 10インチ
外箱、見た目、取説など
というわけで、SOTOのダッチオーブンを購入しました。
外箱↓。
本体↓。
付属品は鍋本体、蓋、底網の3つです↓。
取説↓。
IHも使える↓。
メイドインジャパン↓。
実際に使ってみた
先日のグリーンパーク尾瀬戸倉にて初めて使ってみました。今回のメニューはハッシュドビーフです。
ちなみに、使用ギアは、UNIFLAMEのファイアグリルとCaptainStagのフォールディングスタンド↓。
まずは玉ねぎをバターでクッタクタになるまで炒めます。そこは牛肉の薄切り投入↓。
牛肉にあらかた火が通ったら水を入れて蓋をしてコトコト。
ここでステンレスダッチオーブンの良さに気づいたのですが、蓋をして数分。下の炭が弱くなってきたので、あまりコトコトしてないのかな?と思い、蓋を開けてみたところ。
「グツグツグツグツ」と死ぬほど煮えたぎっていました。
これがおそらくステンレスの特徴である「冷めにくさ」と「ウォーターシール効果」の賜物なのだと思います。
次にルーを投入して↓。
盛り付けたら出来上がり↓。
ハチャメチャ旨かったことは言うまでもありません。なお、この銀色のお皿は100均Seriaで購入できる100円のカレー皿。テンション上がります。
ステンレス最高
さて、この日はハッシュドビーフは食べきってしまい、お酒もそこまで飲みすぎていなかったため、奇跡的にちゃんと洗剤で洗って寝ました。控えめに言って奇跡です。
サイトの脇に水気をちゃんと取らずに一晩ほったらかしにしましたが、当然錆びたりはしません。
もっといろんな料理で使いたい
今回はハッシュドビーフでしたが、ダッチオーブンの真骨頂は、蓋に炭を乗せてオーブンにすること。
次のキャンプでは、ローストチキンかローストポークあたりを試してみたいと思います。
SOTO ステンレスダッチオーブン10インチの魅力は?
ここまでダッチオーブン自体について、ステンレスダッチオーブンについて書いてきましたが、SOTOのステンレスダッチオーブンはどんな人に向いているのかを書いて終わりたいと思います。
・ズボラなキャンパー
・無水料理をやってみたい料理好き
・家で煮物料理をよくする人
・一生物の鍋を手に入れたい人
・オール電化の家だけどダッチオーブンを家でも使ってみたい人
上の条件どれか一つでも当てはまる人は、SOTOのステンレスダッチオーブンオススメです。
価格は税込22,000円と鍋としてはかなり高いですが、メンテナンスフリーでキャンプでも自宅でも使える一生物と考えると安いかもしれません。気になった方は是非!
ではまた〜。
コメント
[…] キャンパーの間ではド定番バーナーですね。クモみたいな見た目が特徴。SOTOについては、ダッチオーブンやガストーチなどを所有しており、すでに信頼を置いています。 […]